2010年12月31日金曜日

フランス日記27

 今日はそういえば、誕生日だった。

 全く実感がない。

 というか、年越しも飛行機の上になるわけですな~。あ~初体験です。

 今はシャルルドゴール空港でインターネットをさせてもらってます。

 ああこれで当分海外に来ることもないのかも・・・。

 さて、まあそういう感じで、こっから地獄のフライト予定をこなさなくてはならないので、ちと酷です。

 まず、12時間のフライト後、マレーシアで16時間程過ごし、そっから日本に帰国という予定。

 というわけで1月2日の朝に帰国予定です。無事に帰りたいです。

 それでは、皆さん、良いお年を!

 そして、僕、誕生日おめでとう・・・ほんと忘れてたな。

2010年12月27日月曜日

フランス日記26

 というわけで、メリークリスマス!

 3日前ですが、持ち前のヤマトナデシコ精神で、この言葉を言わせてもらいました。あっ古き良き時代の女性は男性から3歩下がって歩いておったそうな・・・。ということに由来した精神ですよ~。

 さて、まあそんなくっそつまらん冗談は置いておいて、僕は24日の夜に、クリスマスのディナーに行きました。そして25日はどこのお店も、もちろん大学も閉まっていたので、家で引きこもり・・・。そして26日の夜はLロンさんとディナー。という3日間を過ごしていました。

 24日の夜。僕はマリーさんからのメールを受けて、夜8時頃、マリーさんのお家へと向かいました。家に着くと、ミッシェルさんがお出迎え・・・そして扉を開けると、中には大人5,6人と子ども2人という状況。おそらく、親類関係や友人を招いたクリスマスディナーという感じだったのだと思いますが、そういう場に僕みたいなどこの馬の骨とも知らない日本人を招き入れて頂いた事が、非常に嬉しく思いました。
 
 結局合計10人でディナーをスタートしたのですが、シャンパンに始まり、フォアグラサンドやら、やわらか~い牛肉と温野菜など盛りだくさん、そんでデザートにはガトーショコラのケーキ。全部おいしくてもう幸せでいた。

 そして、僕が英語で話せるようにと、席の配置を工夫して下さり、僕も色々と会話し楽しむことが出来ました。他にも、日本語で「ありがとう」と言ってくれたり、日本の文化について色々聞いて下さったりと、ホントにウエルカムな持て成しをして頂きました。本当にありがとうございました。

 ただ、僕は日本の事を何も知らないという事がよく分かりました。色んな事を聞かれても英語できちんと簡潔に伝える事が出来ない・・・。知識というのは本当に必要なのですな~。

 あと、やっぱり子どもはかわいいですね~。食事がある程度済んだら、男の子と女の子は犬や猫のマネをして遊んでおりました。小さい子は無邪気でかわいいです。

  
 そして一日挟んで、26日の夜はLロンさんに中華料理をご馳走になりました。

 どうやら今中国は地価がどんどん上がっているそうで、いつクラッシュするのだろうかという話をしていたのですが、日本のバブルの崩壊のメカニズムがきちんと理解できていない僕には、どうにも返答が出来ず、またもどかしい思いをしたのでした。あとは、中国人の女性店員さんが可愛いな~だの、いつ帰国するのかだの、いわゆる四方山話に一花咲かせておったわけでございます。
 
 ご飯もおいしく、チンジャオロース、マーボードーフ、あとナンヤラカンヤラとかいうスープを鱈腹ご馳走になりました。本当にありがとうございます。あと、ツイッターを知ってるかと言われた時に、「ツイタッ」って聞こえたので、一瞬意味が分かりませんでした。やっぱ英語は難しいと痛感。そんで、今、中国ではツイッター上で「あおいそら」が人気らしいです。ネット社会ってホントすげ~。僕もそこにうまい事便乗せんといけんのんですな。

 というわけで、僕はたぶん明日がパリ大学最後ですね。後は、2日かけて、荷造りだの、掃除だのしないといけません。あ~ちゃんと帰国できるかしらん。。。

2010年12月17日金曜日

フランス日記25

 今日はビジネススクールにセミナーを聞きに行きました。内容は多次元のリスク指標(?訳がよくわかりません・・・)についてのお話でした。まあ結局内容がよくわかりませんでした。何かと最適解を求めて行きましょうというのが論点になっていたりするので、ありえないくらい抽象的ではないのかもしれませぬ・・・。ああ難しい。

 その後講演者の方とマリーさんと講演を聞いていた二人の男女の方と5人でお食事、とりあえず、飛び交うフランス語の隙をみて、英語で男の人に仕事を聞いてみたところ、アクチュアリーだということが判明。同じくもう一人の女性もアクチュアリーでした。どうやらフランスでは日本やアメリカみたいな試験はないのだとか。まあでもエクセルは必須だという話でした。お二人ともモデルの解析をされてるそうです。まだ入社して4か月とおっしゃっておられましたが、まだまだ雑務が多いという風に聞き取れたというか解釈しました。

 ついでに志望動機を聞いてみると、数学が使える仕事だからとの事でした。もっと僕に言語能力があれば、もっと詳しい事を知れたのにな~と残念感が否めないわけです。

 そんなことをやってると、新たに社会人20年以上やってます的なオーラを出した長身の男性と長身の女性も合流。僕が日本人であることが判明すると「こりゃ失礼」って感じで英語にチェンジ。結局色々日本の事を聞かれ続け、なんのお仕事をされているのか分かりませんでした・・・。おそらく長身のお二人もアクチュアリーなのではないかという僕の予想は、今度マリーさんに会った時に聞いてみようと思います。。。

 食後、店を出てお別れする際、握手をして皆さんと別れたのですが、皆さん背が高い・・・。

 というか顔が小さい・・・

 というか・・・僕の・・・

  顔がデカいからや!!

 

 というちょっとノスタルジックなギャグを入れてみました!

2010年12月16日木曜日

フランス日記24

 もう後二週間で留学もおしまいか~。色々片付けとかマンションの手続きとかしないと。。。

 そうです、手続きが問題なのです。大晦日にフランスを出発する予定の僕ですが、ウインターバケーションに入ってしまうと、皆さん色々と帰郷されるそうなのです。なぜこれが問題なのかというと、大家さんはどうするのかってことです。これはちょっと心配です。いつ、手続きをしたらいいのか、初めの方に多めに渡したデポジットなどの受け取りをしなくては。デポジットは結構多めで540ユーロ。これは何としても取り返さねば。

 マンションの部屋の仲介役をしてくださった方もバケーションに入られると厄介ですので、とりあえず早めに手を打っておきましょう。

 というか、一番問題なのは、大家さんが英語さっぱり使えない事です。僕が初めてマンションに来た時、大家さんに「5A(僕の部屋の番号です)はどこですか?」と聞いたんですが、日本人である僕に気を使ってくれたようで、ゆっくりと「サンク、ア!」と教えてくれた事も記憶に新しいのでございます。

 まあとにかく、今日以降、帰国までにちゃんと準備しなくてはなりませぬ。ビザの関係もあるので、出来るだけ協定外の国に逃げておく方が無難な気がしますが、とりあえず今週が終われば、出席するセミナーなどは大体消化されるので、今週終わってから考えることに致しましょう。

2010年12月8日水曜日

フランス日記23

 昨日は雨から雪に変わり、少々積もるかと思いましたが、雪は止み、杞憂に終わったのでした。

 というわけで、今日は何と、積雪しそうな勢いでバンバン降っております。これは少々取り越し苦労とはいきそうにありません・・・。ぎゃふん、メトロ止まったらどうしよう~。

 まあそれは帰るときに考えればよろしいことです。

 ここ最近、研究室の人は僕の影響もあってか、英語で話をしてくれることが多いです。大体ランチの時とか、その後のコーヒータイムにそうなんですが、来た当初は「どこから来たの?」「先週はどうだった?」というような内容だったのですが、最近は政治経済の話だとか、徴兵制の話とか、フェミニズムに関するお話など、日本語でも下手したらよくわからん話が英語で行われるようになってしまいました。

 北方領土問題とか聞かれても、正直うまく説明出来ません。ああ研究室の方々はなんと俊秀なのであろうと思いつつ、このまま会話について行けず、凋落するような事がないように気をつけないといけませんな~。

 昨日はコンピューターウイルスの名前の由来が話題になっていましたが、その名前が聞き取れず、イメージできないままで・・・。結局そのウイルスがパソコンを壊すってことしか分かりませんでした。

 まあそういったわけで、出来るだけ話題を簡単にしようと、僕も分かる話題を出していこうと思い、サッカーの話をしてみました。やはりフランスは今回のワールドカップの影響もあって、フランスのサッカーがどうなるやらって感じで話をされてました。・・・が、気が付けば次回開催国ブラジルの話へ。そして気が付けばブラジルの大統領。政治の仕組み。議員の選出の仕方など・・・正直話の内容は詳しいところまで分かりませんでした。

 ああ~やっぱ時事に疎いっていうのは本当に損です。就活もあるし、時事はちゃんとやっておかないといけませんな~。知識とはコミュニケーションの道具の一つなのだという事を改めて痛感している次第です。

2010年12月6日月曜日

フランス日記22

 今日はW部先生と3時ごろにプラスデイタリーというところで待ち合わせ。

 中華街があるとのことだったので、連れて行ってもらいました。出前一丁とかその他諸々のおなじみのラーメンがずらり。ついつい購入してしまいました。

 その後、先生お薦めのベトナム料理フォーのおいしいお店に連れて行ってもらいました。今まで食べたことのない味だったんですけど、なんとも言えない懐かしい気持というか、エスニックなというか、ノスタルジックなというか、まあそういった感じになりました。

 牛のテールスープ、牛の肉、牛の内臓、などなど一杯食べるだけで牛が堪能できるという素晴らしさ。実に面白い。

 いやはや美味いものというのは色んなところに眠っているのですね~。W部先生にまたご馳走になってしまいました。ありがとうございました。


 そうそう、全然関係ないことですが、夢を見ました。

 僕の妹が出てきて、なぜか同じ164のM1のT森君も登場。妹は彼に高校数学の質問をしていました。僕は「なぜ俺に聞かないんだ!?」と妹に言い、拗ねて部屋を出ました。すると、妹が追いかけてきて、紹介したい人がいるのと一言。紹介されたのは妹の結婚相手。どう見ても女性。沖縄出身の男勝りの女性ということでした。どうやら子どもももう生まれ、仲良くやってるとの事。妹に先を越された~くやし~。

 と、思っていたのですが・・・起きてよくよく考えてみると、妹の結婚相手が女性!!?って事に気が付いて、夢とはやはり支離滅裂なものよの~と思ったのでありました。

 こういう夢をどんどんメモっていけば、僕でも将来小説家になれるかもしれませんね!まあどっちみち将来が楽しみ!!

2010年12月4日土曜日

フランス日記○21

 昨日の夜、W部先生から連絡を頂き、一緒に夕ご飯に行きました。先生もお元気そうでなによりでした。

 待ち合わせをしましたが、電車のトラブルで僕は遅刻。。。ホントにいつもいつも申し訳ありません。レストランに行き、ワインを頼みながら、フォアグラとステーキを注文することに。

 フォアグラを食べました。非常に濃厚なチーズのようなやつでした。いや~うまい。先生と色々お話をしながら、大学の事とか、僕の話とか、まあ色々とお話をしました。どうやら僕は思ったよりも元気そうなようです。きっと、ポテトチップばっかり食べているからでしょう。まあ冗談は置いておいて、とにかく、ありがたいことです。

 さて、フォアグラを食べ終わる頃、ワイン75cℓがなくなりました。そっから別のワインをまたチョイスして頂きました。その後、ステーキがやってきました。やっぱおいしいですね~。

 さっきからおいしいしか言ってませんが、とにかくおいしかったのです。その後、さらに僕(たち)は誘惑に負けてデザートを注文。いやはや大満足でした。そして、「後一ヶ月頑張れ」ということで、ご馳走になってしまいました。本当にありがとうございました。

 帰宅する際、駅まで軽く運動のために二人で歩きました。話題はもっぱら、「パリ寒くない?」的な感じでした。確かにすこぶる寒いです。先生とはまた数日中に会えるか、もしくは、来年会えるかなので、そういった感じのお別れの仕方をしました。いやはや本当にありがたいです。

 だいぶお酒を飲んだためか、帰宅してしばらく頭が痛く、二日酔いの恐れと「ウコンの力」という言葉が頭をよぎったのですが、幸い翌日、その2つの言葉は忘却の彼方。

 というわけでした。もうしばらくするとまた暖かくなるそうなので、それに期待です。

2010年12月1日水曜日

フランス日記⑳

 この前の金曜日の夜からフランスの南アルルという街に行って参りました。マリーさん、ミッシェルさんのお家がそこにあるとの事で、日曜までお泊まりさせてもらったのです。

 金曜日の夜にマリーさんとGare de Lyonにて待ち合わせ。そっから電車で2時間ちょっとで行けました。その間、特に何も持っていなかった僕にマリーさんが携帯(?)に入っているシャンソンを暇つぶしにどうぞ、と聞かせてくれたのでした。その間マリーさんは生徒のための試験を作成されてました。カッコいいな~と思いつつ僕はのんきにシャンソンを。

 そんなわけで到着!ミッシェルさんが車で迎えに来てくれていました。初めて(?)僕は左ハンドルの車に乗り、海外なのだな~という事を実感。

 家に到着。「ここが寝室よ」とマリーさん。なるほど~大きなベッドですな~。と思っていると、「あれ?じゃあ僕はどこで寝るんだろう」という疑問が・・・。聞いてみると、その大きなベッドで僕は寝ていいと言われました。ええ~!なんてありがたい。「私たちは二階で寝るから」というわけで、お休みを言って寝ることに。

 凄すぎる・・・。トイレもシャワーも完備。僕だけが使えるという部屋でした。

 そんなわけで、朝になり、お二人と挨拶を交わし朝食を食べました。クロワッサンとオレンジジュースとコーヒー。朝からオシャレでした。

 その後、近くでマーケットをしていたので、僕はお二人について行くことに。活気あふれる市場では皆楽しそうにコミュニケーションをとりつつ商売しておられました。帰国したら日本の市場とかにも行ってみよう。となんとなく思った僕でした。

 街を色々と案内してもらい、この街が14世紀くらいからの街だとか、人口が5万人くらいだとか教えてもらいました。ちなみに街の景色はこんな感じです。
 何というか、映画に出てきそうな雰囲気があってよかったです。少しパリとは違っていい気分になれました。パリは少しゴミゴミしてますからね、色んな意味で。

 帰宅後昼食。初めて食べましたが、お皿いっぱいの貝!黒い貝がたくさん鍋に入っていて、これをたらふく食べました。そしてその貝のスープをパスタにかけて食べましたが、これがまたうまい!デザートは市場で買ったブドウとオレンジ。ワインも入って若干酔い気味でした。あまりにうまかったので写真を撮るのを忘れてました。

 さて、その後は、また街をぶらぶら3人で歩き、途中でお茶をしたり、本屋に寄ったりとオシャレに過ごしました。話の流れで、フランスに来て映画を見たか?と聞かれたので、フランス語だから見てないですと答えると、「武北野」の映画を今やってるよとなり、夕食後に行こうと言う事になりました。

 
 夕食は、スープ、ジャガイモ+チーズ、パン、ワインという組み合わせでした。いや~うまい。というかオシャレすぎる!

 その後、映画を見ました。ヤクザ映画「outrage」という奴でした。なかなかに大人向けの映画でした。マリーさんはちょっと苦手なのでということで、お留守番。字幕がフランス語で、日本語オンリーかと思いきや、やっぱりヤクザさんもインテリなのでしょう。英語もしゃべります。その間僕は必死にリスニング。なんとなくしか聞き取れず、映画も油断は出来ないなと思ったのでした。

 映画終わりにミッシェルさんは「too much」と連呼していたのが、なんとなく面白かったです。帰宅後マリーさんに、北野は何が言いたかったんだと思う?という難しい質問をされ、ボキャブラリーの少ない僕は、なんとも言えないアホっぽい回答しか出来ませんでした。

 
 さ~て翌日。せっかく海岸が近いので、海を見に連れて行ってもらいました。

 僕はミッシェルさんに連れられ美術館へ。色々昔のモノが残ってるのです。土器やらなんやら。しかも最近見つかったものもあったりして、結構興味深かったです。


 あと、ゴッフォの絵も見ました。というかゴッフォが描いた絵のモデルがあったり。いやはや自然を感じさせる場所でした。

 
 晩御飯は、ダニエルさんという女性も参加し4人で夕食。なんと夕食のスープは僕が作りました。残念ながら、写真を撮りそこなった僕・・・。まあ作ったって言っても、ほとんどミッシェルさんに言われたまんまをやっただけなんですけど。そして、土曜に市場で買った魚とタイ米がメイン。いや~おいしかった。

 その後、4人で車に乗り、僕を皆さんが駅まで送って下さいました。マリーさんは暇だろうからと、僕に小説を貸してくれました。まあ英語なのでまだ数ページしか読めてませんが。

 とにかく無事にパリまでついたわけです。いやはや、ホントにありがとうございましたとしか言いようがない、幸せな気持ちになりました。将来、僕がもてなす立場の人間になりたいと強く思った週末でした。

 
 明日は、パリ、最高気温-3度らしいです。風邪をひきませんように!