フランス日記⑦

　こっちはまだお昼過ぎです。大学に来るとインターネットが使えるのでメール打ったり、ブログも更新出来て非常に良いですね。

　と思ってよく大学に行っている僕ですが、この前の土曜日にいつものようにふらふらと大学に行き、勉強やら、その他連絡等適当にとって結構充実した土曜を過ごし、夜8時くらいになったので、そろそろスーパーも閉まるし、帰って晩御飯でも食べよう！！と意気込んで大学を出ようとしたわけです。

　いつものように大学正面の出入り口の方に歩いていると、おっちゃんが立っています。ここはシレっと「ぼんそわ～」とカッコよく帰ろうと思ったら、おっちゃんが何やら話しかけてくるではありませんか。挨拶にしては長いし、なんか顔も怒ってるみたいだしで。僕はとりあえず「ん？」っていう顔をし続けておりました。

　するとその警備員らしきおっちゃんが色々と僕に質問をし始めました。というか、し始めたように見受けられました。おじちゃんは手で小さな長方形を作り、何やらずっとフランス語で僕に話かけているのです。僕はまた「ん？」って顔をしつつ、「what?」と聞いてもずっとフランス語。少しでもいいから英語をしゃべってほしいと思いつつもまあ全部フランス語。そんな感じで埒が明かないと踏んだそのおっちゃんは、何やらリストみたいなものを取り出し、「これに登録がしてあるのか？」みたいなことを僕に聞き始めたようでした。もちろん僕はそんな顔写真入りのリスト見せられても、こっちきて写真撮ってないし、「ノン」としか答えられず・・・。

　するとおっちゃんは電話を指さしながら、「ポリース」というではありませんか！？おいおいこりゃいわゆる通報って奴だ！！と思い、あわてて何か在学証明みたいなものを探してみたのでした。幸い、財布の中に大学の図書館のカードとレストランのカードがあったので、それを震えた手でもって見せると、しぶしぶおじちゃんは入口のカギを開け、「土日は許可証がないとつかえんぞ」(それが正しいかどうかは僕は知りませんが)的な注意をして、なんとか僕は帰ることが出来たのでした。ああ～リアルに泣くかと思いました。思わず、フランスにいるI川君に電話してしまうくらいに。いや～ちびるかと思った～。

　自分の不甲斐無さを知った土曜日でした。日曜は大人しく自宅で料理にチャレンジ！！のためにフライパンを洗って今後に備えただけで終わりました。ふ～なんとも言えない週末でした。